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あなごはは、寿司にも天ぷらにも人気のある具材です。

あなごと言えば、寿司種や、天ぷら種として日本人の食卓には欠かせません。大好物とおっしゃる方も多いのではないでしょうか。
あなごは、ウナギ目アナゴ科の魚です。マアナゴ、クロアナゴ、ゴテンアナゴ等の種類がありますが、一般に言われるあなごは、マアナゴの事を指します。また、地方名が多くありますが、愛知、三重のあたりでは「めじろ」という呼び名があります。
 日本全国で、一年中安定して漁獲がありますが、旬は梅雨時から盛夏とされます。俗に「梅雨あなご」と言われて6月頃が最良です。
このあなごも、他の水産物と同様、輸入物が大変多く、韓国、ペルーなどから入ってきます。韓国物は、日本近海の物とほぼ同種とみられ、問題なく使うことができます。時期によっては韓国産の方が脂の乗りが良い場合があり、品質を見極める眼力が問われます。弊社では、仕入れ担当者の厳しい眼でより抜かれた近海の活あなごはもちろん、お値打ちな韓国物も取り揃えております。


良質なあなごの産地として、東京湾羽田沖、大阪湾岸和田、瀬戸内海淡路、伊勢湾鈴鹿若松等があり、大都市圏に近い海ばかりです。栄養豊富な生活水が流れ込む川の水と海水が程よく混ざり合う所が、旨いあなごを生み出すと言えます。
弊社では、羽田沖以外のものを取り扱っております。羽田沖物は水揚げも少なく、人気もあるので東京での消費量さえまかないきれておらず、地方の市場に出荷されるものはごく僅かなようです。

生きたあなごを店頭でさばいています。
愛知の市場では、三重県鈴鹿市の「若松のあなご」が珍重されております。これも、絶対量が少なく入荷が不安定で、値段も他のものとは、比較になりません。弊社も仕入れる努力はしておりますが、入荷しない時のほうが多いです。そうした場合には、淡路産や、九州などから品質の一番良い物を選別して、提供しております。産地より開きの状態で入荷するものもありますが、生きたあなごを当日開いた物は調理したときの柔らかさが違います。これから、まさに旬を迎えようとする近海のあなごを、ぜひ一度ご賞味下さい 。
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