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黒皮南瓜 |
かつて200種類以上の品種が各地で盛んに作られており、1960年代まではこの『日本南瓜』が主流でした。しかし現在では黒皮南瓜、ちりめん南瓜、小菊南瓜など数種類しか残っていません。
その背景には、「『西洋南瓜』に比べて栽培に手間がかかる割りには収穫量が少ない」,「水っぽくて甘みが少ないので、食文化の嗜好の変化に合わなくなっている」などの問題点が有ります。ただし煮物には適しているので、和食、日本食には欠かせない食材となっています
京都産 鹿ケ谷南瓜(ししがたにかぼちゃ)
約200年前から栽培されていた京都の伝統野菜です。食感はねっとりとしていて、煮崩れしにくく、南瓜自体にはあまり味はしません。その為料理人の腕に左右される玄人向きの、南瓜で京都の料亭の職人さん達に使われています。
現在では、栽培農家が少ないことや、現代人の嗜好に合わなくなってきている等の理由から市場流通量は減少しています。 |
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岐阜県産 宿儺南瓜(すくなかぼちゃ)
岐阜県飛騨地方の丹生川村の特産品で、この地方で採れ、JAを通して出荷された物のみを『すくなかぼちゃ』と呼びます。
へちまの様な形の大変ユニークな南瓜ですが、果肉部は鮮やかな黄色で、熱を加えると栗のようにホクホクして、甘いのが特徴です。舌触りも非常に滑らかな食感で一度食べたら病みつきになるぐらい美味しいです。
限られた地域でしか栽培されないため、市場に出回る量は少なく、岐阜県の「道の駅」でお土産としても売られています。『すくな』という名前の由来は、日本書紀に登場する「両面宿儺」からきています。 |
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日本に導入された当初は、家畜などの飼料用でしたが、明治時代に入って品種改良が盛んに行われ、食用として普及しました。えびす南瓜、栗マロン南瓜、黒皮栗南瓜、赤皮栗南瓜などの種類が有ります。その中でも一番人気は、黒い皮の品種のえびす南瓜です。
西洋南瓜の特徴は、日本南瓜に比べ甘みが強く、食感が「ホクホク」しているので、栗にたとえて別名『栗かぼちゃ』とも呼ばれています。
打木赤皮甘栗南瓜(うつぎあまかわあまぐりかぼちゃ)
金沢県の伝統野菜『加賀野菜』に認定されています。
えびす南瓜の生産や消費者の『食の変化』にともない需要が減りましたが、近年『こだわりの野菜』が注目され、市場からの引き合いも強くなり、徐々に生産も増加しています。
えびす南瓜がホクホクとした食感なのに対して、この打木南瓜は水分が多く、ねっとりしています。しかしえびす南瓜に負けない程、甘みが有るのも特徴です。鮮やかな皮の色を利用して、料理の彩りにも使われたりします。煮物は勿論、プリンやケーキなどのデザートにしても美味しいそうです。 |
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主に北米原産の南瓜を『ペポ南瓜』と呼びます。学名にも有る『ペポ』とはラテン語で『うりの実』の事を指します。
ズッキーニやそうめん南瓜、バターナット南瓜などが有ります。他の南瓜に比べて、個性的な形をしています。これまでは主に装飾用として利用されてきましたが、ズッキーニに代表されるように「見ても、食べても、美味しいかぼちゃ」として、今後ますます注目されていく事でしょう。
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